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蝋梅は庭植えNG?【庭に植えてはいけない理由】と管理のコツ

蝋梅は庭に植えてはいけないイメージ

冬の庭を彩る美しい花として人気の蝋梅(ロウバイ)。寒い時期に甘い香りを放ち、黄色く透き通るような花を咲かせる姿は、とても魅力的ですよね。しかし、「蝋梅を庭に植えてはいけない」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

実際に「蝋梅 庭に植えてはいけない」と検索している方は、「何かデメリットがあるのでは?」「庭植えしても大丈夫なの?」と不安を感じているかもしれません。結論から言うと、蝋梅は庭植えすること自体は可能ですが、植える場所や育て方に注意が必要な植物です。知らずに適当な場所に植えてしまうと、花が咲かなくなったり、根が広がりすぎたり、場合によっては家や他の植物に悪影響を与えることもあります。

また、蝋梅の種子には「カリカンチン」という神経毒が含まれており、小さなお子さんやペットがいる家庭では、誤食による中毒症状のリスクも考慮しなければなりません。そのため、庭植えを検討する際には、安全面にも配慮することが大切です。

この記事では、「蝋梅を庭に植えてはいけない」と言われる理由や、庭植えの注意点、剪定のポイント、鉢植えで楽しむ方法などを詳しく解説していきます。正しい知識を身につけて、毎年美しい花を咲かせる蝋梅を楽しみましょう!

この記事のポイント

  • 蝋梅を庭に植える際の注意点やデメリット
  • 蝋梅の特徴や育て方、適した環境
  • 剪定や管理方法を知り、毎年花を咲かせるコツ
  • 庭植え以外の鉢植えや盆栽での楽しみ方

蝋梅を庭に植えてはいけない?育てる際の注意点

蝋梅は庭に植えてはいけないイメージ

ポイント

  • 蝋梅の特徴と基本情報
  • 庭植えで注意すべきポイント
  • 剪定はいつすべき?適切な管理方法
  • 寿命はどれくらい?長く育てるコツ
  • 花言葉と縁起の良さ

蝋梅の特徴と基本情報

蝋梅(ロウバイ)は、冬に甘い香りを放つ黄色い花を咲かせる落葉低木です。透き通るような花びらが蝋細工を思わせることから、「蝋梅」という名前がついています。ただし、名前に「梅」とついているものの、バラ科のウメとは異なり、蝋梅科に属する全く別の植物です。

【基本情報】

項目 詳細情報
科・属名 ロウバイ科・ロウバイ属
原産地 中国
分類 落葉低木
樹高 2~4m(条件によっては6m以上になることも)
開花時期 12月~2月(地域や品種による)
耐寒性・耐暑性 強い(ただし過湿には弱い)
花の特徴 半透明の黄色い花を咲かせ、強い芳香がある
葉の特徴 卵形~楕円形で光沢があり、冬になると落葉する
寿命 30年以上(適切な管理をすれば長く楽しめる)

【蝋梅の主な種類】

蝋梅にはいくつかの種類があり、花の色や形、香りの強さが異なります。

  1. 基本種(ロウバイ)
    • 花の中心が赤紫色を帯びる
    • 強い香りがある
  2. ソシンロウバイ(素心蝋梅)
    • 花全体が黄色く、中心の赤紫色がない
    • 香りが特に強い
  3. マンゲツロウバイ(満月蝋梅)
    • ソシンロウバイよりもやや大輪
    • 花の中心が薄く赤紫色を帯びる
  4. ワロウバイ(和蝋梅)
    • 花弁が細く、花の中心が暗い赤紫色をしている

【蝋梅の魅力】

蝋梅は、冬の庭に彩りを与える貴重な植物です。寒さが厳しい時期に花を咲かせるため、古くから「冬の風物詩」として親しまれてきました。特に香りの良さが特徴で、切り花や生け花としても人気があります。また、「雪中四友(せっちゅうしゆう)」と呼ばれ、梅・山茶花(サザンカ)・水仙とともに、冬の風景を美しく彩る花のひとつとされています。

一方で、種子には「カリカンチン」という神経毒を含んでおり、誤って口にすると中毒症状を引き起こす可能性があります。小さな子どもやペットがいる家庭では、注意が必要です。

蝋梅は、育てやすく丈夫な植物ですが、正しい管理を行わなければ、花がつかなくなることもあります。庭植えや鉢植えでの育成方法、剪定のコツなどをしっかり押さえ、毎年美しい花を楽しみましょう。

庭植えで注意すべきポイント

庭植えの蝋梅は、管理がしやすく見た目も美しいため、シンボルツリーとしても人気があります。しかし、植える場所や育て方を間違えると、花が咲かなくなったり、他の植物に悪影響を与えたりすることがあります。ここでは、庭植えをする際の注意点について詳しく解説します。

【1. 植える場所を慎重に選ぶ】

蝋梅は、日当たりの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、十分な日光が当たらないと花つきが悪くなります。最低でも1日6時間以上日光が当たる場所に植えましょう。

また、蝋梅の根は比較的広がりやすいため、建物の基礎や他の植物の根と干渉しない場所を選ぶことも大切です。特に狭い庭では、根の成長によって配管や地中設備に影響を及ぼす可能性があるため、植える場所には十分なスペースを確保しましょう。

【2. 水はけの良い土壌を準備する】

蝋梅は過湿を嫌うため、水はけの良い土壌を選ぶことが重要です。

  • 土壌改良のポイント
    • 水はけの悪い土地 → 腐葉土や砂を混ぜて改良
    • 粘土質の土 → 赤玉土を混ぜて通気性を向上

特に庭植えでは、根腐れを防ぐために排水対策をしっかり行いましょう。

【3. 成長スペースを確保する】

蝋梅は成長すると2~4mほどの高さになります。枝が横に広がるため、最低でも直径1.5~2mのスペースを確保して植えましょう。

また、密植すると風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなるため、周囲の植物とは適度な間隔を空けて植えるのが理想です。

【4. 肥料と水やりの管理】

庭植えの場合、基本的に水やりは不要ですが、乾燥が続く夏場には土が完全に乾燥する前に水を与えるとよいでしょう。肥料は、花が終わる2~3月と成長期の8~9月に追肥すると、健康的に育ちます。

【5. 剪定のタイミングに注意】

剪定を間違えると翌年の花が咲かない原因になります。剪定の適切な時期については、次の項目で詳しく説明します。

剪定はいつすべき?適切な管理方法

剪定は、蝋梅の花つきを良くし、美しい樹形を維持するために欠かせません。しかし、適切な時期に行わないと、翌年の花が咲かなくなることもあります。ここでは、剪定のポイントについて詳しく解説します。

【1. 剪定の最適な時期】

蝋梅の剪定に適しているのは、以下の2つのタイミングです。

  1. 花が終わった直後(2月下旬~3月上旬)
    • 花芽が形成される前に剪定することで、翌年の花つきを良くする
  2. 落葉期(11月頃)
    • 樹形を整え、風通しを良くするための剪定

花が咲く直前の剪定は厳禁! 花芽を誤って切り落としてしまうと、その年は花が咲かなくなります。

【2. 剪定するべき枝の種類】

  • 古くなった枝 → 花つきが悪くなるため、根元から切る
  • 密集した枝 → 風通しを良くするために間引く
  • 徒長枝(勢いよく伸びすぎた枝) → 樹形を乱すため、短く切り詰める
  • ひこばえ(根元から生えてくる細い枝) → 栄養を奪うため、根元から切る

【3. 剪定のコツ】

  • 切り口は斜めにし、水が溜まらないようにする
  • 太い枝を切る際は、切り口に癒合剤を塗って病気を防ぐ
  • 強剪定を避け、自然な樹形を意識する

適切な剪定を行うことで、毎年美しい花を楽しむことができます。

寿命はどれくらい?長く育てるコツ

蝋梅は庭に植えてはいけないイメージ

蝋梅は適切に管理すれば30年以上生きることができる長寿の植物です。大切に育てることで、毎年冬に甘い香りを漂わせる美しい花を楽しめます。しかし、環境や育て方によっては寿命が短くなることもあるため、正しいケアを行うことが長生きの秘訣です。ここでは、蝋梅の寿命を延ばし、元気に育てるためのポイントを詳しく解説します。

【1. 土壌と植え場所の管理が寿命を左右する】

蝋梅は比較的丈夫な植物ですが、水はけの悪い土壌や根詰まりしやすい環境では、健康に育たず、寿命が縮んでしまうことがあります。

  • 地植えの場合

    • 日当たりと風通しが良い場所に植える(1日6時間以上の日照が理想)
    • 水はけの良い土壌に植える(腐葉土や砂を混ぜて排水性を向上)
    • 他の植物との距離を1m以上確保し、根の成長を妨げない
  • 鉢植えの場合

    • 2〜3年に1回、適切なタイミングで植え替えを行う
    • 鉢底石を入れ、水はけを確保する
    • 通気性の良い土を使い、根詰まりを防ぐ

これらのポイントを意識することで、根が健康に育ち、長寿の蝋梅に育てることができます。

【2. 適切な剪定で樹形を整え、健康を維持する】

剪定は、蝋梅の樹形を整えるだけでなく、不要な枝を取り除くことで風通しを良くし、病害虫のリスクを減らす効果もあります。

剪定の適切な時期

  • 2月下旬〜3月上旬:花が終わった直後に剪定すると、新しい枝が伸び、翌年の花つきが良くなる
  • 11月頃:落葉後に不要な枝を整理し、冬越しの準備をする

剪定すべき枝

  • 枯れた枝:病気の原因になるため、根元から切る
  • 絡み合った枝:風通しを良くするため、間引く
  • ひこばえ(根元から伸びる細い枝):栄養を分散させるため、剪定する

剪定を適切に行うことで、蝋梅は健康を保ち、長く元気に育ちます。

【3. 肥料と水やりのバランスを取る】

蝋梅の成長を促し、寿命を延ばすためには、適切な肥料と水やりが重要です。

  • 肥料の与え方

    • 2月〜3月(花が終わった後):根を丈夫にするため、緩効性肥料を施す
    • 8月〜9月(花芽が形成される時期):リン酸を多く含む肥料を与え、翌年の開花を促す
  • 水やりのポイント

    • 地植え:基本的に不要。ただし、極端な乾燥時には水を与える
    • 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷり水を与える(特に夏場は注意)

過度な肥料や水やりは逆効果になるため、適量を心がけましょう。

花言葉と縁起の良さ

蝋梅は、冬に咲く花として古くから親しまれ、縁起の良い意味を持つ花言葉がつけられています。特に、冬の厳しい寒さの中でいち早く花を咲かせることから、前向きなメッセージが込められていることが特徴です。

【1. 蝋梅の花言葉】

蝋梅の花言葉には、以下のようなものがあります。

花言葉 意味
慈愛 優しく包み込むような愛情を表す
慈しみ 深い愛情を持って大切にする心
奥ゆかしさ 控えめでありながら品格のある美しさ
先導 他の植物に先駆けて咲く姿に由来
先見 未来を見据えて行動する賢さ

蝋梅の花言葉は、どれも前向きで温かい意味を持ち、贈り物や庭木としても縁起が良いとされています。

【2. 縁起の良さと風水効果】

蝋梅は風水的にも金運や家庭運を高めるとされています。

  • 黄色の花は金運アップ
    • 黄色は「金運」を象徴する色であり、特に冬の時期に咲くことで「新しい年の幸運を呼ぶ」と考えられています。
  • 甘い香りは良い気を引き寄せる
    • 強い香りの花は、良い気を引き寄せるとされ、玄関や庭に植えると運気を高める効果があるとされています。

蝋梅の花言葉と縁起の良さを活かし、庭や玄関先に植えると、幸運を呼び込むかもしれません。

蝋梅を庭に植えてはいけない?鉢植えでの育て方

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ポイント

  • 鉢植えや盆栽での育て方
  • 蝋梅の鉢植えは植え替えが必要?適切なタイミング
  • 花が咲くまで何年かかる?成長のポイント
  • 種まきで増やす方法とコツ
  • 挿し木での増やし方と注意点
  • 蕾が落ちる原因とは?対処法を解説
  • 開花時期と美しい花を楽しむコツ

鉢植えや盆栽での育て方

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蝋梅は地植えだけでなく、鉢植えや盆栽としても楽しむことができます。特にスペースが限られている場合や、移動させながら育てたい場合におすすめです。ここでは、鉢植えや盆栽での育て方のポイントを詳しく解説します。

【1. 鉢植えの基本】

蝋梅の鉢植えには、以下のポイントを意識すると成功しやすくなります。

  • 鉢の選び方
    • 10号鉢(直径30cm以上)が理想
    • 深めの鉢を選び、根がしっかり育つようにする
  • 用土の選び方
    • 赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜる
    • 市販の培養土でもOK(排水性の良いものを選ぶ)
  • 植え替えのタイミング
    • 2〜3年に1回、根詰まりを防ぐために植え替えを行う

【2. 盆栽としての育て方】

蝋梅は盆栽としても人気があり、小さな鉢でも育てることができます。

  • 剪定をこまめに行い、コンパクトな樹形を維持する
  • 花後に枝を整え、風通しを良くする
  • 水やりは適度に、乾燥しすぎないよう注意する

【3. 肥料と水やりの管理】

  • 肥料:花後と秋に追肥を行い、健康な成長を促す
  • 水やり:土の表面が乾いたらたっぷり与える(冬は控えめに)

鉢植えや盆栽でも、適切な管理を行えば毎年美しい花を咲かせます。庭にスペースがない場合でも、気軽に蝋梅を楽しむことができます。

蝋梅の鉢植えは植え替えが必要?適切なタイミング

蝋梅を鉢植えで育てる場合、定期的な植え替えが必要です。植え替えを怠ると、根が詰まって生育が悪くなり、花付きも悪くなる可能性があります。では、どのようなタイミングで植え替えを行うべきなのか、詳しく解説します。

【1. 植え替えが必要な理由】

鉢植えの蝋梅は、成長するにつれて根が鉢の中で密集し、以下のような問題が発生します。

  • 根詰まり:根が広がるスペースがなくなり、水や養分を十分に吸収できなくなる
  • 土の劣化:古くなった土は通気性が悪くなり、根腐れを引き起こしやすくなる
  • 栄養不足:根が詰まると肥料の吸収効率が低下し、成長が鈍くなる

適切なタイミングで植え替えを行うことで、根の健康を維持し、元気な花を咲かせることができます。

【2. 植え替えの適切なタイミング】

2〜3年に1回が基本の植え替えサイクルです。特に、以下のようなサインが見られたら、植え替えのタイミングと考えましょう。

  • 水はけが悪くなった(水をあげてもすぐに浸透しない)
  • 根が鉢底からはみ出している
  • 葉の元気がなくなり、成長が鈍っている

植え替えの適期は、落葉後の11月〜12月、または開花後の2月〜3月です。この時期であれば、植物への負担を最小限に抑えられます。

【3. 植え替えの手順】

植え替えの際は、以下の手順で作業を進めます。

  1. 新しい鉢を準備

    • 現在の鉢より 一回り大きい鉢(直径5cm程度大きいもの) を用意する
    • 鉢底に 鉢底石 を敷いて排水性を確保
  2. 古い鉢から取り出す

    • 土を軽く落とし、絡み合った根を優しくほぐす
    • 傷んだ根や長すぎる根を1/3程度カット
  3. 新しい土で植え替え

    • 赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を使用
    • 鉢に土を入れ、根を広げながら植え付ける
  4. 水やりと管理

    • 植え替え後はたっぷり水を与える
    • 直射日光を避け、1週間ほど半日陰で管理

植え替えを適切に行うことで、蝋梅は長く元気に育ち、毎年美しい花を咲かせてくれるでしょう。

花が咲くまで何年かかる?成長のポイント

蝋梅を育てる際、種から育てた場合と苗木から育てた場合で、花が咲くまでの年数が大きく異なります。特に種から育てる場合は、長い時間がかかるため、気長に育てることが大切です。

【1. 花が咲くまでの年数】

育て方 花が咲くまでの年数
種から育てた場合 約5~10年
苗木から育てた場合 1~3年

種から育てた場合、最初の数年間は葉を伸ばすことにエネルギーを使うため、花をつけるまでに5年以上かかることが一般的です。一方、苗木を購入すれば早ければ翌年に花を咲かせることもあります

【2. 花を咲かせるための成長のポイント】

花を咲かせるためには、成長を促すための適切な管理が必要です。

  • 日当たりを確保する

    • 1日6時間以上の日光を浴びることで、花芽の形成が促進される
    • 日陰では成長が遅くなり、花つきが悪くなる
  • 適切な剪定を行う

    • 花が終わった後の 2〜3月に剪定 すると、新しい枝が伸びて翌年の開花につながる
    • 剪定時期を間違えると、花芽を切ってしまい、翌年花が咲かなくなることも
  • 適切な肥料を与える

    • 2月〜3月(花後):リン酸を多く含む肥料を与え、花芽の発育を促進
    • 8月〜9月(花芽形成期):窒素分の少ない肥料を施し、来年の花つきをよくする

適切な環境を整えれば、蝋梅は毎年美しい花を咲かせるようになります。特に種から育てる場合は時間がかかるため、気長に育てていきましょう。

種まきで増やす方法とコツ

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蝋梅は種まきで増やすことができる植物ですが、発芽までに時間がかかるため、適切な管理が重要になります。ここでは、種まきの方法や発芽率を高めるためのコツを紹介します。

【1. 種まきの適切な時期】

種まきは、9月〜10月頃の秋に行うのが最適です。この時期に種をまくことで、冬を越して春に発芽しやすくなります。

【2. 種まきの手順】

  1. 種を採取する

    • 6月〜7月に熟した果実から種を取り出す
    • 水に浮く種は発芽率が低いため、沈んだ種を選ぶ
  2. 種を発芽しやすい状態にする

    • 1晩水に浸けることで、発芽を促進
    • 種の硬い殻に傷をつけると、発芽しやすくなる
  3. 用土を準備する

    • 赤玉土と鹿沼土を混ぜた排水性の良い用土を使用
  4. 種をまく

    • 深さ 1cmほどの穴 を開け、種を埋める
    • 軽く土をかぶせ、水をたっぷり与える
  5. 発芽までの管理

    • 発芽までは 乾燥させないように水やりをこまめに行う
    • 春になると発芽し、成長を始める

【3. 発芽率を上げるためのポイント】

  • 種を採ってすぐにまく(保存期間が長くなると発芽率が低下する)
  • 過湿にならないよう、適度な水やりを心がける
  • 発芽後は日当たりの良い場所で管理する

種から育てた蝋梅は、花が咲くまでに時間がかかりますが、自分で育てた花が咲いたときの喜びは格別です。気長に楽しみながら育ててみましょう。

挿し木での増やし方と注意点

蝋梅は挿し木で増やすことができる植物です。種から育てると花が咲くまでに5〜10年かかることがありますが、挿し木なら2〜3年で花を楽しめる可能性が高まるため、比較的早く開花を楽しみたい方におすすめの方法です。ただし、挿し木には適切な時期や管理が必要です。ここでは、挿し木の具体的な手順と注意点について詳しく解説します。

【1. 挿し木に適した時期】

挿し木を成功させるためには、適切な時期を選ぶことが重要です。

  • 6月~7月(梅雨時期):成長が活発な時期で、発根しやすい
  • 9月~10月:気温が落ち着き、乾燥の影響を受けにくい

この時期に行うと、発根しやすく成長もスムーズになります。

【2. 挿し木の手順】

  1. 挿し穂を選ぶ

    • 今年伸びた 健康な若い枝 を選ぶ(長さ10〜15cm程度)
    • 太すぎる枝よりも 適度な太さの枝 の方が成功率が高い
  2. 枝を切る

    • 清潔なハサミで斜めにカットし、切り口の表面積を広げる
    • 下の葉を2~3枚残し、他の葉は取り除く
  3. 発根促進処理をする

    • 切り口を水につけて1時間ほど吸水させる
    • 市販の発根促進剤(ルートンなど)を切り口に塗ると成功率がアップ
  4. 挿し床(用土)を準備する

    • 赤玉土(小粒)7:鹿沼土3 の割合で混ぜた土を使用
    • 水はけがよく、適度に湿った状態にしておく
  5. 枝を挿す

    • 挿し木用の土に 深さ2〜3cmほど 差し込み、軽く押さえる
    • 間隔を空けて複数本挿すと成功しやすい
  6. 管理と発根までのケア

    • 直射日光を避けた明るい日陰で管理
    • 土が乾かないようにこまめに水やり
    • 1〜2ヶ月で発根 するので、発根を確認できたら鉢や庭に植え替える

【3. 挿し木の注意点】

  • 水やりは「湿らせる程度」に
    • 水のやりすぎは腐敗の原因になるため、過湿を避ける
  • 発根するまでは風通しの良い半日陰で管理
    • 直射日光に当てると乾燥しやすく、発根しにくくなる
  • 植え替えは発根を確認してから
    • 発根前に動かすと根が傷み、枯れるリスクが高まる

挿し木は比較的簡単にできる方法ですが、適切な管理が成功のカギを握ります。うまく発根させて、蝋梅を増やしてみましょう。

蕾が落ちる原因とは?対処法を解説

蝋梅は冬に美しい花を咲かせる植物ですが、「蕾がついたのに落ちてしまう」という悩みを抱える人も少なくありません。せっかく育てたのに花を楽しめないのは残念ですよね。ここでは、蕾が落ちる主な原因と、その対策を詳しく解説します。

【1. 蕾が落ちる原因】

原因 具体的な症状 対処法
寒風や低温の影響 冷たい風で蕾がしおれる 防寒対策をする(不織布をかけるなど)
水不足 乾燥すると蕾がしぼみ落ちる 乾燥を防ぎ、適度な水やりをする
肥料不足または過剰 栄養不足で蕾が育たない、または窒素過多で花芽が落ちる 適量の肥料を与える(リン酸を含むものが◎)
病害虫 カイガラムシやアブラムシの影響 定期的に葉をチェックし、害虫駆除をする

【2. 蕾が落ちないようにするための管理方法】

  • 寒さ対策をする

    • 冷たい風が直接当たると蕾が落ちやすくなるため、風よけ(不織布やネット) を設置する
    • 鉢植えの場合は寒い日は屋内に移動させる
  • 適切な水やりを行う

    • 冬場は土の表面が乾いたら水やり(与えすぎに注意)
    • 乾燥しすぎると蕾がしぼんでしまうので、葉水を与えるのも有効
  • 肥料のバランスを整える

    • リン酸が豊富な肥料(骨粉など) を施し、花芽をしっかり育てる
    • 窒素分が多すぎると葉ばかり茂り、蕾が落ちる原因になる

蕾が落ちる原因をしっかり把握し、適切な管理を行うことで、より多くの花を楽しむことができます。

開花時期と美しい花を楽しむコツ

蝋梅の花は冬の寒い時期に咲き、甘い香りを漂わせます。開花時期を理解し、適切に管理することで、より長く美しい花を楽しむことができます。

【1. 開花時期】

蝋梅の開花時期は12月中旬〜2月頃が一般的ですが、栽培環境や品種によって異なります。

品種 開花時期 特徴
ロウバイ(基本種) 12月下旬~2月 花の内側が赤紫色
ソシンロウバイ 12月中旬~2月 全体が黄色く、香りが強い
マンゲツロウバイ 12月中旬~2月 大輪で花の内側が淡い紫

【2. 花を長く楽しむコツ】

  • 剪定のタイミングを守る

    • 花後の2月〜3月 に剪定すると、翌年の花付きが良くなる
    • 伸びすぎた枝は樹形を整えながら剪定すると美しい姿を保てる
  • 寒風を避け、日当たりを確保する

    • 冬でも日当たりの良い場所 に置くことで、開花がスムーズに進む
  • 水やりを適切に行う

    • 冬場は土が乾燥しすぎないように注意(特に鉢植えは要注意)

蝋梅の美しい花を楽しむためには、適切な環境を整え、冬の管理をしっかり行うことが大切です。冬の庭を華やかに彩る蝋梅を、ぜひ楽しんでください。

蝋梅を庭に植えてはいけないと言われる理由と注意点

  • 蝋梅は強い香りを放ち、好みが分かれることがある
  • 庭に植えると根が広がりやすく、配管や建物に影響を与える可能性がある
  • 水はけの悪い場所では根腐れを起こしやすい
  • 花が咲かない原因として剪定のタイミングを間違えやすい
  • 冬の寒風や低温の影響で蕾が落ちやすい
  • 種子に毒性があり、小さな子どもやペットには危険
  • 成長すると2〜4m以上になるため、狭い庭では管理が難しい
  • 他の植物と密植すると風通しが悪くなり病害虫が発生しやすい
  • 日照不足の環境では花付きが悪くなる
  • 剪定を誤ると樹形が乱れ、見た目が悪くなる
  • 肥料の与え方を誤ると葉ばかり茂り花が咲かなくなる
  • 鉢植えの場合は定期的な植え替えが必要で手間がかかる
  • 乾燥しすぎると蕾がしぼんで落ちる
  • 花後に適切な管理をしないと翌年の開花に影響が出る
  • 寿命は長いが、環境が悪いと短命になる可能性がある

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