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ホワイトセージを庭に植えてはいけない?理由と育て方のコツ

神聖なハーブとして、お部屋の浄化などで人気のホワイトセージ。「どうせなら自宅で育てて、フレッシュな葉を使ってみたい!」なんて思いますよね。でも、いざ育て方を調べてみると、「ホワイトセージは庭に植えてはいけない」という気になる言葉を目にしたことはありませんか?「浄化の力が強すぎるから?」「何かスピリチュアルなタブーがあるの?」なんて、ちょっとドキドキしてしまうかもしれません。

ご安心ください!実はその理由は、もっと現実的で、日本の気候ならではの育て方の問題にあるんです。ホワイトセージの故郷である乾燥したカリフォルニアとは違い、日本では庭植えだと少し管理が難しいんですね。具体的には、梅雨や夏の湿気対策、育て方で重要な冬越しの問題、地植えならではの注意点、そしてぐんぐん成長する過程で起こる木質化や、形を整えるための剪定の必要性など、いくつかのポイントを知っておく必要があります。

この記事では、なぜ「庭に植えてはいけない」と言われるのか、その具体的な理由を優しく解き明かしていきます。そして、庭植えが難しいならどうすればいいの?という疑問にお答えすべく、室内での鉢植え管理を中心とした詳しい育て方、収穫した葉っぱの上手な乾燥方法、さらにはお香としての使い方や、一体どんな香りがするのかまで、まるっとご紹介しますね。もちろん、すごいと言われる浄化の効果だけでなく、安全に楽しむために知っておきたい使い方による危険性や逆効果の可能性にもしっかり触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント

  • ホワイトセージを庭に植えてはいけないと言われる具体的な理由
  • 庭植え以外の育て方(鉢植え・室内栽培)のポイント
  • 収穫した葉の正しい乾燥方法とスマッジングでの使い方
  • ホワイトセージの浄化効果と使用上の注意点

ホワイトセージ 庭に植えてはいけないと言われる理由

「ホワイトセージは庭に植えてはいけない」――この言葉、なんだかちょっとドキッとしてしまいますよね。もしかして何かスピリチュアルなタブーがあるの?なんて不安に思うかもしれませんが、ご安心ください!その理由は、日本の気候とホワイトセージの性質にありました。ここでは、なぜ庭植えが難しいのかという具体的な理由から、成長に伴うお手入れのコツ、そして安全に楽しむための注意点まで、気になる「なぜ?」を一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。

  • なぜホワイトセージの庭植えが難しいのか
  • 育て方で重要な冬越しと地植えの注意点
  • 成長すると起きる木質化とは?
  • 大きさを整えるための剪定のコツ
  • 使い方による危険性や逆効果はある?

なぜホワイトセージの庭植えが難しいのか

「庭に植えちゃダメ!」なんて聞くと、何か特別な理由があるのかと身構えてしまいますが、その一番の理由は、ホワイトセージの故郷と、私たちが住む日本の気候が全然違うからなんです。つまり、栽培環境が合わない、というとってもシンプルな理由なんですね。

ホワイトセージの原産地は、アメリカのカリフォルニア州南部の沿岸部。カラッとした空気に、燦々と太陽が降り注ぐ乾燥地帯で、元気に育ちます。一方、日本の夏は、気象庁のデータでも示されている通り、ご存知の通り高温多湿。特にジメジメとした梅雨や、突然のゲリラ豪雨は、乾燥地帯出身のホワイトセージにとってはまさに試練の環境なのです。

具体的に、日本の庭で育てるのが難しいとされる理由を3つご紹介しますね。

1. 湿気が苦手!根腐れや病気のリスク

ホワイトセージは、カラカラに乾いた土が大好き。そのため、雨が長く続く梅雨の時期や、湿度の高い夏場は、土がずっとジメジメした状態になってしまいます。こうなると、土の中の根っこが息苦しくなってしまい、「根腐れ」を起こしやすくなるんです。根は植物の心臓部。ここが傷んでしまうと、株全体が元気をなくし、残念ながら枯れてしまうことも…。

さらに、湿気が多いとカビが原因の病気も心配です。特に気をつけたいのが、葉っぱの表面に白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」。風通しが悪いとあっという間に広がってしまうので、葉が密集しやすい地植えでは特に注意が必要になります。

2. 意外と大きい!成長後のスペース問題

お店で売られている小さな苗からは想像しにくいかもしれませんが、ホワイトセージは常緑「低木」の仲間。環境が合うと、なんと高さ1.5メートル、横幅も1メートル以上にどっしりと成長することもあるんです。小さな庭や、他の植物がたくさん植えられている場所に気軽に植えてしまうと、あっという間に周りを圧迫して、お庭の景観バランスを崩してしまうかもしれません。

3. 香りが強い!ご近所さんへの配慮も

ホワイトセージの魅力の一つが、その清涼感あふれる独特の香り。でも、この香りは好みが分かれることも事実です。特に、風に乗って遠くまで届きやすいので、お隣さんとの距離が近い住宅地では、洗濯物に香りが移ってしまったりと、思わぬご近所トラブルに発展しないとも限りません。自分にとっては癒やしの香りでも、周りの人にとってはそうでない場合もある、ということを少しだけ心に留めておくと良いかもしれませんね。

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ポイントまとめ

ホワイトセージの庭植えが難しいのは、日本の「高温多湿」な気候が大きな原因です。「根腐れ」「病気」「大きさ」「香り」といった、現実的な栽培上のハードルがあることを覚えておきましょう。

 

育て方で重要な冬越しと地植えの注意点

日本の気候でホワイトセージを育てる上で、夏のジメジメ対策と並んで、とっても大切なのが「冬をどう乗り越えるか」という問題です。特に地植えの場合、冬の寒さ対策がうまくいくかどうかで、翌年も元気な姿を見られるかが決まると言っても過言ではありません。

一般的に、ホワイトセージの耐寒性は5℃くらいまでと言われていますが、これはあくまで霜が降りない乾燥した冬を元気に乗り越えてきた、大人の株(成木)の話。日本で買ったばかりの小さな苗や、まだ十分に根を張れていない若い株は、もっとデリケート。ちょっとした霜や、地面の凍結が、大きなダメージになってしまうことが多いんです。

もし地植えで冬越しにチャレンジするなら、次のような愛情たっぷりのお世話が必要になります。

地植えでの冬越し対策

  • マルチング:株の根元を、腐葉土やウッドチップ、枯れ葉などで優しく覆ってあげましょう。地面が凍ってしまうのを防ぎ、根っこを寒さから守るお布団のような役目をしてくれます。
  • 霜よけ:特に冷え込みが厳しい夜には、寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布といった専用のシートで株全体をふんわりと覆ってあげると、霜が直接葉に当たるのを防げますよ。

ただ、雪が積もるような寒冷地や、冬の寒さが厳しい地域では、これだけ対策をしても冬を越すのはかなり難しいのが正直なところ。比較的暖かい地域でも、その年の気候によっては枯れてしまうリスクはあります。

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そこでやっぱりおすすめなのが、鉢植えなんです!鉢植えなら、ホワイトセージにとっての「移動式のおうち」みたいなもの。夏は涼しい軒下へ、冬は暖かいお部屋の中へ、と一番快適な場所に連れて行ってあげられますからね。失敗のリスクをぐっと減らせますよ。

地植えと鉢植え、それぞれの良いところと少し大変なところを、分かりやすく表にしてみました。

栽培方法 良いところ(メリット) 少し大変なところ(デメリット)

地植え

・のびのびと大きく育つ可能性がある
・水やりの頻度が少なくて済む
・夏の多湿、冬の寒さに弱い
・一度植えると移動できない
・土の調整が難しい

鉢植え

・季節や天気で置き場所を変えられる
・土の管理がとっても楽ちん
・病気や虫を早く見つけやすい
・根詰まりしやすく定期的な植え替えが必要
・土が乾きやすく水切れに注意
・大きさには限界がある

 

成長すると起きる木質化とは?

ホワイトセージを大切に育てていると、だんだんと株元の茎が茶色く、まるで小さな木の幹のようにカチカチに硬くなってくることがあります。この現象が「木質化(もくしつか)」です。

これは、植物が自分自身の体をしっかり支えるために、細胞の壁を硬くしていく、ごく自然な成長の証。言わば、大人になっているサインなんです。ローズマリーやラベンダーといった他のハーブでもよく見られる現象で、病気ではないので安心してくださいね。ただ、この木質化、そのままにしておくと、ちょっと困ったことが起きてきます。

木質化をそのままにしておくと…

  • 見た目がちょっと寂しく…:木質化した部分はゴツゴツして、葉の数もまばらになりがち。全体のシルエットが少し不格好に見えてしまうことがあります。
  • 新しい芽が出にくくなる:カチカチに硬くなった茎からは、元気で柔らかな新しい芽が出にくくなってしまいます。せっかく育てるなら、たくさんの葉を収穫したいですよね。
  • 風通しが悪くなることも:株の中心部が木質化して枝がごちゃっと混み合ってくると、風の通り道がなくなってしまいます。湿気がこもりやすくなり、病気や害虫が住み着く原因にもなりかねません。

木質化は、元気に育っている証拠でもあると同時に、「そろそろお手入れしてね!」というホワイトセージからのサインでもあるんですね。このサインを見逃さず、株を若返らせてあげるために必要になるのが、次のテーマである「剪定」というわけです。

 

大きさを整えるための剪定のコツ

ホワイトセージを、こんもりと美しい姿で、そして元気に育てるための魔法。それが剪定(せんてい)です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、コツさえ掴めば大丈夫。剪定には、大きさを整えるだけでなく、木質化の進行をゆるやかにしたり、収穫できる葉を増やしたりと、良いことがいっぱいあるんですよ。

剪定には、目的に合わせて主に2つの方法があります。

1. 切り戻し剪定(リフレッシュ!)

  • 目的:「なんだか枝が伸び放題だな…」と感じた時に、株全体をコンパクトに整え、風通しを良くするための剪定です。梅雨前に風通しを良くしてあげると、湿気による病気の予防にも繋がります。
  • 時期:春に花が咲き終わった後(5月~6月頃)や、夏前に株が大きくなりすぎたタイミングがベストです。
  • 方法:ちょっと勇気がいるかもしれませんが、全体の高さの半分から1/3くらいまで、思い切ってカットします。切る場所は、葉っぱや新しい芽が出ている節の少し上を、清潔で切れ味の良いハサミでスパッと切ってあげましょう。

2. 摘心(てきしん)(ボリュームアップ!)

  • 目的:茎のてっぺんにある新芽をちょこんと摘むことで、「上じゃなくて横に広がっていいよ~」と合図を送ってあげる作業です。脇から新しい芽がたくさん出てきて、枝数が増え、こんもりとした可愛らしい株姿になります。
  • 時期:春から秋の元気な生育期なら、いつでもOKです。
  • 方法:一番てっぺんの、まだ柔らかい新芽を、指で優しく摘み取るだけ。とっても簡単ですよね。
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剪定の大切なポイント

剪定で一番大切なのは、清潔なハサミを使うこと!汚れたハサミだと、切り口からばい菌が入って、病気の原因になってしまうことがあります。使う前には、アルコールティッシュなどで刃を拭いてあげると安心ですよ。そしてもう一つ、木質化してカチカチになった部分まで深く切りすぎないこと。必ず緑の葉が残っている範囲で剪定するのが、株を疲れさせないコツです。

 

使い方による危険性や逆効果はある?

ホワイトセージは、心や空間をスッキリさせてくれる素敵なハーブですが、特に火を使って煙を燻らせる「スマッジング」という使い方には、いくつか知っておきたい注意点があります。正しい知識を持って安全に使うことで、その素晴らしい効果を安心して楽しむことができますよ。

1. やっぱり一番大事!火の取り扱い

乾燥したホワイトセージの葉は、想像以上に燃えやすいです。火を扱う際は、細心の注意を払いましょう。

  • スマッジングは、必ず燃えない材質の受け皿(アバロンシェルや陶器のお皿など)の上で行いましょう。
  • カーテンや本、ティッシュなど、燃えやすいものが近くにないか、よーく確認してくださいね。
  • 終わった後は、煙が完全に出なくなるまで、しっかりと火を消したことを確認しましょう。水を一滴垂らしたり、砂や灰に押し付けたりするのが確実です。火種が残っていると、思わぬ火事の原因になります。
  • マンションなどでは、煙の量によって火災報知器が作動してしまう可能性もあるので、少量から試すようにしましょう。

2. 「換気」までが浄化のワンセット

スマッジングの煙をお部屋に行き渡らせた後は、必ず窓を開けて換気をしましょう。これは、煙を吸い込みすぎるのを防ぐためでもありますが、スピリチュアルな意味合いでは「煙が、お部屋の中のネガティブなエネルギーを抱え込んで、外に出ていってくれる」と考えられています。つまり、換気は浄化の大事な仕上げ作業なんですね。

3. 体質や周りの人への思いやり

ホワイトセージはシソ科の植物です。もしシソ科の植物にアレルギーがある方は、残念ですが使用は控えましょう。また、喘息など呼吸器に持病がある方は、煙が刺激になることがあるので注意が必要です。

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特に配慮したいケース

体の小さなペット(特に鳥や小動物)や赤ちゃんがいるお部屋での使用は、煙の影響が強まる可能性があるので避けた方が安心です。また、ハーブの中には妊娠中・授乳中に使用を避けるべきものも多くあります。ホワイトセージも同様に、大切な時期の使用は控えるようにしましょう。(参考:厚生労働省「ハーブ類の使用に関する注意」

ホワイトセージ 庭に植えてはいけない場合の育て方と活用法

庭植えが難しいなら、ホワイトセージを楽しむのは諦めないといけないの?――いえいえ、そんなことはありません!むしろ、日本の環境で一番確実で、愛情をたっぷり注げる育て方があるんです。このセクションでは、そんな鉢植え管理を基本とした具体的な育て方のコツから、収穫した葉を最高の状態にする乾燥方法、そしてホワイトセージの真骨頂である「スマッジング」のやり方やその素晴らしい効果まで、あなたの暮らしに聖なるハーブを取り入れるための楽しい活用法をたっぷりとご紹介します。

  • 育て方の基本は室内での鉢植え管理
  • 収穫した葉の正しい乾燥方法
  • お香の使い方は?どんな香り?
  • すごいと言われる浄化の効果とは
  • ホワイトセージを庭に植えてはいけない理由と育て方の総括

育て方の基本は室内での鉢植え管理

ここまで読んでくださった方はもうお分かりかと思いますが、日本の気候でホワイトセージと長く仲良く付き合っていくには、鉢植えで育てるのがベストな選択と言えるでしょう。季節や天気に合わせて、一番居心地の良い場所に移動させてあげられるので、栽培のハードルがぐっと下がります。

ここでは、鉢植えで元気に育てるための基本的なポイントを、もう少し詳しく見ていきましょう。

どんな鉢を選ぶ?

ホワイトセージは根っこをまっすぐ下に伸ばすのが好きなので、少し深さのある鉢を選んであげると喜びます。そして、何より湿気が苦手なので、鉢の素材は通気性がピカイチの「素焼き鉢(テラコッタ)」がイチオシです。鉢の側面からも水分が蒸発するので、土が乾きやすいんですよ。鉢の大きさは、買ってきた苗のポットより一回り大きいサイズからスタートし、成長に合わせて少しずつ大きくしていく「鉢増し」をしてあげるのが理想的です。

どんな土がいい?

土選びのキーワードは、とにかく「水はけの良さ」。一番簡単なのは、園芸店で売っている「ハーブ用の培養土」を使うことです。ハーブが好むように、水はけ良くブレンドされています。もし自分で土作りから挑戦したい場合は、「赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1」くらいの割合を目安に、水がすーっと抜けていくような土を目指しましょう。

どこに置くのが好き?

ホワイトセージは、太陽の光が大好き!日当たりが良く、風がよく通る場所に置いてあげてください。お部屋の中なら、南向きの窓辺などが特等席ですね。ただし、真夏のギラギラした日差しは、人間と同じでちょっと強すぎることがあります。葉っぱが焼けてしまう「葉焼け」を防ぐために、夏場はレースのカーテン越しに柔らかい光を当ててあげると、より元気に育ちますよ。

お水のあげ方は?

水やりは、もしかしたら一番のポイントかもしれません。「可愛いから」と毎日お水をあげたくなりますが、そこはぐっと我慢!土の表面が完全に乾いて、指で触ってみてもサラサラしているのを確認してから、さらに1〜2日待つくらいで大丈夫です。あげるときは、鉢の底から水が流れ出てくるまでたっぷりと。そして、受け皿に溜まったお水は、根腐れの原因になるので必ず捨ててくださいね。「乾いたら、たっぷり」が合言葉です。

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肥料は基本的にあまり必要ありませんが、もしあげるなら、春と秋の成長期に、規定よりも薄めた液体肥料を月に1〜2回あげる程度で十分です。あげすぎはかえって香りを弱めてしまうこともあるんですよ。

 

収穫した葉の正しい乾燥方法

大切に育てたホワイトセージ。いよいよ収穫して、浄化やお香として使うための準備です!この「乾燥」というステップを丁寧にやることで、ホワイトセージならではの素晴らしい香りと成分を、ぎゅっと閉じ込めることができるんです。

収穫するならいつがいい?

植物のエネルギーが一番高まるのは、花を咲かせる直前だと言われています。ホワイトセージの葉に含まれる香り成分(精油)も、花が咲く少し前の5月頃にピークを迎えます。なので、もし香りにこだわりたいなら、このタイミングで収穫するのがベスト!もちろん、他の時期に収穫した葉っぱがダメというわけでは全くないので、剪定したついでに、など気軽に楽しんでくださいね。

一番簡単!「ハンギング法」で自然乾燥

昔ながらの、シンプルで一番確実な方法が、束ねて吊るす「ハンギング法」です。

  1. 収穫:清潔なハサミで、茎を10〜15cmほどの長さでカットします。
  2. 束ねる:カットした枝を3〜5本ずつ、麻紐や輪ゴムで優しく束ねます。この時、きつく縛りすぎると中の葉が蒸れてカビの原因になるので、少しゆるめに束ねるのがコツです。
  3. 吊るす直射日光が当たらず、風通しの良い場所に、逆さまにして吊るします。雨が当たらない軒下や、エアコンの風が直接当たらない室内などがおすすめです。
  4. 待つ:季節や湿度によりますが、だいたい1〜2週間ほどで乾燥します。葉っぱを指で触ってみて、パリッと小気味良い音を立てて砕けるくらいになったら、乾燥完了の合図です!

急がば回れ!自然乾燥が一番なワケ

早く使いたい気持ちは分かりますが、電子レンジでチンしたり、ドライヤーの熱風を当てたりするのはグッとこらえて!急激な熱は、ホワイトセージの命である繊細で奥深い香りの成分を壊してしまいます。時間はかかっても、風と時間におまかせして、ゆっくり自然乾燥させるのが、最高のドライハーブを作る一番の近道ですよ。

どうやって保存する?

パリパリに乾燥した葉は、湿気が大の苦手。湿気を吸わないように、密閉できるガラスの瓶や、ジップ付きの保存袋に入れて、光が当たらない涼しい場所で保管しましょう。上手に保存すれば、1年くらいは豊かな香りを楽しむことができます。

 

お香の使い方は?どんな香り?

乾燥させたホワイトセージの葉の使い道として、最も有名で人気なのが、葉を燻した煙を使う「スマッジング」です。これは、古くからネイティブアメリカンの人々が、空間や人、物事を清めるために行ってきた、とても神聖な儀式なんです。なんだか難しそう?いえいえ、手順はとってもシンプルなので、気軽に日常に取り入れられますよ。

スマッジングの基本ステップ

  1. 準備するもの:乾:燥したホワイトセージの葉を1〜2枚、火に強い受け皿(アバロンシェルや陶器のお皿がよく使われます)、ライターやマッチ。
  2. 火をつける葉の先端に火をつけます。炎が少し安定したら、ふっと息を吹きかけるか、優しく振って火を消します。目的は炎ではなく、その先の煙なので、燃やし続ける必要はありません。
  3. 煙を燻らせる:火が消えると、白い煙がゆらゆらと立ち上り始めます。この神聖な煙に、浄化の力があると言われています。
  4. 浄化したい場所や物に:受け皿を持って、お部屋の中をゆっくりと歩きます。煙が空間の隅々まで届くように、手で優しく扇いであげても良いでしょう。パワーストーンなどを浄化したい場合は、その煙に数回そっとくぐらせます。
  5. 終わり方:浄化が終わったら、葉の先端を皿に軽く押し付けて、完全に火が消えたことを確認します。そして最後に、窓を開けて煙を外に逃がしてあげましょう。

気になる香りについて

ホワイトセージの香りは、本当に独特で、一言では言い表せない魅力があります。

どんな香り?

一言でいうと、「心が洗われるような、すっきりと清涼感のある香り」です。甘さはほとんどなく、少し薬草やハーブティーのような、自然そのものを感じさせる香り。人によっては、ユーカリやミント、あるいは日本のヨモギのような香りに似ていると感じるかもしれません。生で嗅ぐ香りも素敵ですが、スマッジングで燻した時の、少しスモーキーで奥深い香りはまた格別です。ぜひご自身で、その神秘的な香りを感じてみてください。

 

すごいと言われる浄化の効果とは

ホワイトセージが「浄化にすごい!」と言われるのは、ただの流行りやイメージだけではありません。その背景には、ネイティブアメリカンの人々が、自然への深い敬意と共に、何世紀にもわたってその力を信じ、儀式などで大切に活用してきた歴史があります。

ここで言う「浄化」とは、掃除機でホコリを吸うような物理的なお掃除とは少し違います。目には見えないけれど、なんとなく感じる空間のよどみや、心の中に溜まったモヤモヤとしたエネルギーをきれいに洗い流し、その場をクリアでポジティブな状態に戻すことを指すんです。

科学で証明するのは難しいかもしれませんが、多くの人が「なんだかスッキリした!」という感覚を実際に感じています。

具体的に、どんな時に使うの?

  • お部屋のリフレッシュに:「最近なんだか部屋の空気が重たいな」「嫌なことがあって気分を変えたい」そんな時にスマッジングを行うと、空気が軽やかになり、気持ちまで晴れやかになるのを感じるかもしれません。お引越しをした後の新しいお部屋の浄化にもぴったりです。
  • 心のリセットに:ストレスや不安で心がざわついている時に、立ち上る煙を静かに見つめ、その香りを深く吸い込むと、不思議と心が落ち着き、頭の中がクリアになる感覚が得られます。ヨガや瞑想の前に使うと、より深く集中できるという方も多いですよ。
  • 大切な物の浄化に:お気に入りのパワーストーンや、誰かから譲り受けたアクセサリーなど、様々なエネルギーを吸っていると考えられる物を煙にくぐらせることで、それらが溜め込んだエネルギーをリセットし、本来の輝きを取り戻す手助けができると言われています。
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「病は気から」なんて言いますが、私たちの心と体、そして環境の「気」は、お互いに影響し合っていますよね。ホワイトセージの浄化は、その「気」の流れを整えてくれる、古くから伝わる自然の知恵。難しく考えず、お気に入りのアロマやお香のように、日常のセルフケアの一つとして気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

ホワイトセージを庭に植えてはいけない理由と育て方の総括

この記事では、ホワイトセージを庭に植えるのがなぜ推奨されないのか、その理由から、日本で上手に育てるための鉢植え管理のコツ、そして収穫後の楽しみ方までを詳しくご紹介してきました。最後に、大切なポイントをまとめておさらいしましょう。

  • ホワイトセージの庭植えは日本の高温多湿な気候に不向き
  • 主な失敗原因は梅雨時期の根腐れや病気
  • 耐寒性が低く地植えでの冬越しには対策が必須
  • 成長すると1.5m以上になりスペースを圧迫する可能性がある
  • 独特の強い香りが近隣トラブルの原因になることも
  • 育て方の最適解は移動可能な鉢植えでの管理
  • 鉢は深さがあり通気性の良い素焼き鉢などがおすすめ
  • 用土は水はけの良いハーブ専用土を選ぶ
  • 水やりは土が完全に乾いてから行い乾燥気味に保つ
  • 定期的な剪定は木質化を防ぎ風通しを良くする
  • 収穫した葉は風通しの良い日陰で完全に乾燥させる
  • 主な使い方は乾燥葉を燻すスマッジング
  • スマッジングは空間や物の浄化、気分転換に用いられる
  • 使用時は火の扱いに十分注意し必ず換気を行う
  • ペットや小さな子供がいる家庭では特に配慮が必要

「庭に植えてはいけない」という言葉の裏には、ホワイトセージを日本の気候で元気に育てるための、先人たちの知恵と愛情が詰まっています。ぜひ鉢植えで、太陽と風を感じさせながら、ご自身のペースでホワイトセージとの暮らしを楽しんでみてくださいね。

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過去に植物を枯らした経験から「もう失敗したくない…」と思い、信頼できる育て方の情報だけをまとめています。一緒にグリーンライフを楽しみましょう!

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