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「タマリュウを植えてはいけない」は嘘?理由と正しい育て方まとめ

タマリュウを植えてはいけないイメージ

タマリュウを植えてはいけない」という言葉を聞いて、庭のグランドカバーに検討していた方は不安に感じているかもしれません。手軽に緑の絨毯を作れると人気のタマリュウですが、インターネットで検索すると、グランドカバーとしてのデメリットや、増えすぎ問題、予期せず枯れるといった失敗談を目にすることもあるでしょう。

また、芝生の代わりとして導入を考えたものの、本当に適しているのか迷う方もいます。特に、駐車場の植え方で後悔しないか、適切な植え方やお手入れ方法、植え付け時期や植え方の間隔をどうすればよいのか、具体的な情報が欲しいところです。さらに、よく似た龍の髭とタマリュウの違いや、タマリュウとヒメリュウの違いが分からず、どれを選べば良いか悩むケースも少なくありません。もしものために、植え替え時期や増やし方についても知っておきたいと考えるのは自然なことです。

この記事では、そうした疑問や不安を解消するため、「タマリュウを植えてはいけない」と言われる背景にある理由から、失敗しないための正しい知識、具体的な管理方法まで、網羅的に解説していきます。

この記事のポイント

  • タマリュウを植える際のメリットと後悔につながるデメリット
  • 増えすぎや枯れるといった失敗の原因とその具体的な対策
  • 芝生や龍の髭、ヒメリュウとの違いと最適な選び方
  • 駐車場の目地や庭など場所に応じた適切な植え方と手入れ方法

タマリュウを植えてはいけないと言われる理由

タマリュウを植えてはいけないイメージ

ポイント

  • グランドカバーとしてのデメリットとは
  • 手に負えないほど増えすぎることがある
  • 丈夫なタマリュウが枯れる原因
  • タマリュウは芝生の代わりになるのか
  • よく似た龍の髭とタマリュウの違い
  • タマリュウとヒメリュウの違いを解説

グランドカバーとしてのデメリットとは

タマリュウを植えてはいけないイメージ

タマリュウは、管理が容易で常緑のためグランドカバーとして非常に人気がありますが、いくつかのデメリットも存在します。これらを理解しないまま植えてしまうと、後悔の原因になりかねません。

最大のデメリットは、踏みつけに比較的弱いことです。芝生のように、人が頻繁に歩いたり、子供やペットが走り回ったりする場所では、生育が悪くなり、部分的に枯れてしまう可能性があります。そのため、庭全面をタマリュウで覆う場合は、飛び石を設置するなど、人が歩く動線を確保する工夫が求められます。

次に、一度密に広がると、土が硬くなりやすいという点が挙げられます。根が密生することで土壌が固まり、後から他の植物を植えようとしても、根が張りにくくなることがあります。また、タマリュウの間に生えてくる雑草、特にドクダミのような地下茎で広がるタイプのものは、根が絡み合って非常に抜きにくいです。

さらに、景観のイメージが「和風」に寄りやすいという側面もあります。洋風の庭やモダンなデザインの住宅に合わせる際は、植える範囲や組み合わせる植物を工夫しないと、全体の雰囲気が意図しない方向へ向かうことも考えられます。これらのデメリットを事前に把握し、植える場所や目的と合っているかを検討することが大切です。

手に負えないほど増えすぎることがある

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タマリュウの強靭な生命力と繁殖力は、管理の手間が少ないというメリットである一方、「増えすぎ」というデメリットにもなり得ます。植え付け当初はまばらでも、数年経つと地下茎を伸ばして密に繁茂し、想定していた範囲を越えて広がることがあります。

特に注意したいのが、土の表面が盛り上がってくる「根上がり」という現象です。タマリュウは古くなると株元が密になり、新しい芽が古い芽の上に重なるようにして成長するため、地面からこんもりと盛り上がってしまいます。この状態になると、見た目が悪くなるだけでなく、歩く際に足を取られて危険な場合もあります。

一度増えすぎてしまうと、管理は容易ではありません。密に絡み合った根はシャベルも入りにくく、一部を減らそうと掘り起こす作業は大変な重労働となります。計画なく広範囲に植えてしまうと、数年後には手に負えなくなり、専門業者に依頼して全て撤去する、といったケースも見受けられます。

したがって、タマリュウを植える際は、将来的にどの程度広がるかを予測し、レンガやブロックなどで物理的に範囲を区切る(根止め)などの対策を講じることが賢明です。もし増えすぎたり盛り上がったりした場合は、定期的な刈り込みや株分けで密度を調整する必要があります。

丈夫なタマリュウが枯れる原因

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基本的に非常に丈夫なタマリュウですが、特定の条件下では枯れてしまうことがあります。「植えてはいけない」と言われる理由の一つに、この「予期せぬ枯れ」が挙げられます。原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

水不足による枯れ

最も多い原因は、植え付け直後の水不足です。タマリュウは土にしっかりと根付くまでに1ヶ月程度かかります。この期間に水やりを怠ると、根が乾燥して枯れてしまいます。根付いた後は基本的に降雨のみで問題ありませんが、猛暑が続く夏場や、土が浅く乾燥しやすい場所では、適宜水やりが必要です。

不適切な植え方

植え付けの際に根が地面から露出している「浅植え」の状態だと、乾燥しやすく枯れる原因になります。植える際は、根が完全に土で覆われるように、少し深めに植えることを心がけましょう。

肥料焼け

タマリュウは多くの肥料を必要としません。特に、即効性のある化成肥料を与えると「肥料焼け」を起こし、根が傷んで枯れてしまうことがあります。肥料を与える場合は、植え付け時に緩効性の有機肥料を少量混ぜ込む程度にし、追肥は生育が悪い場合に油かすなどを与えるくらいで十分です。

物理的なダメージと環境要因

前述の通り、継続的な踏みつけは枯れの原因となります。また、犬や猫の糞尿が頻繁にかかる場所も、アンモニア濃度が高まり枯れやすくなります。病気は稀ですが、過湿な環境では「白絹病」などが発生する可能性もゼロではありません。異変に気づいたら、被害が広がる前に枯れた部分を取り除くなどの対処が必要です。

タマリュウは芝生の代わりになるのか

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「芝生の管理は大変そうだから、代わりにタマリュウを」と考える方は少なくありません。確かに、タマリュウは芝生と比較していくつかの優れた点を持っていますが、完全な代替品となるわけではなく、一長一短があります。

タマリュウの最大のメリットは、年間を通して美しい緑を保つ常緑性である点です。多くの芝生が冬に茶色く休眠するのに対し、タマリュウは冬でも景観を損ないません。また、芝刈りのような定期的な刈り込みの手間がほとんどかからず、病害虫にも強いことから、ローメンテナンスなグランドカバーと言えます。日陰にも比較的強いため、芝生が育ちにくい場所でも緑化が可能です。

一方、最大のデメリットは踏圧への弱さです。芝生はある程度の踏みつけに耐え、回復力もありますが、タマリュウは継続的に踏まれると枯れてしまいます。そのため、子供が遊んだり、人が頻繁に歩いたりする主庭のようなオープンスペースには不向きです。

以下の表に、タマリュウと芝生(高麗芝を想定)の主な違いをまとめました。

項目 タマリュウ 芝生(高麗芝)
常緑性 一年中緑 冬は休眠し茶色くなる
踏圧への耐性 弱い 比較的強い
日照条件 日向~日陰 日向を好む
刈り込み ほぼ不要(美観維持のため年1回程度) 定期的に必要(年数回)
雑草対策 密になれば抑制効果あり 定期的な草むしりが必要
病害虫 強い 発生しやすい
導入コスト 比較的高め 比較的安価

要するに、タマリュウは「観賞」がメインで人の出入りが少ない場所のグランドカバーとしては、芝生よりも優れている面が多くあります。しかし、「利用」する庭の代替として考えると、踏圧への弱さが大きな制約となります。用途と場所をよく考えて選択することが、後悔しないための鍵です。

よく似た龍の髭とタマリュウの違い

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タマリュウを調べていると、「龍の髭(リュウノヒゲ)」や「ジャノヒゲ」という名前を目にすることがあります。これらは非常によく似ていますが、厳密には違いがあり、その関係性を知ることで植物への理解が深まります。

言ってしまえば、タマリュウは「龍の髭」の一種です。植物の分類上、「ジャノヒゲ」という植物があり、その別名が「龍の髭」です。そして、そのジャノヒゲ(龍の髭)の中から、特に葉が短くコンパクトな性質を持つものを選抜して改良した園芸品種が「タマリュウ(玉竜)」なのです。

最も大きな違いは草丈です。原種であるジャノヒゲ(龍の髭)の草丈が10cmから大きいものでは30cmほどにまでなるのに対し、タマリュウは5cm~10cm程度と非常にコンパクトにまとまります。この葉の短さから、タマリュウは地面を密に覆うグランドカバーとして、より均一で美しい景観を作りやすいという特徴があります。

そのため、一般的にグランドカバーや花壇の縁取り、駐車場の目地など、低く抑えたい場所で利用されるのはほとんどがタマリュウです。一方、龍の髭はより野趣あふれる雰囲気があり、少し高さのある下草として林床のような景観を作るのに向いています。

あなたがグランドカバーとして緻密な緑のカーペットを求めているのであれば、選ぶべきは「タマリュウ」ということになります。

タマリュウとヒメリュウの違いを解説

タマリュウよりもさらにコンパクトなグランドカバーを探している場合、「ヒメリュウ(姫竜)」という選択肢があります。ヒメリュウは、タマリュウをさらに小さくした矮性(わいせい)種で、見た目や性質にいくつかの違いがあります。

最大の違いは、やはり葉の長さと全体のサイズ感です。タマリュウの草丈が5cm~10cm程度であるのに対し、ヒメリュウはそれよりもさらに短く、葉が密に茂り、引き締まった印象を与えます。この緻密さから、盆栽の下草や、より繊細なデザインが求められる場所で重宝されます。見た目に高級感があるとも言われます。

もう一つの大きな違いは、成長スピードです。ヒメリュウは龍の髭の仲間の中では最も成長が遅いとされています。そのため、一度植え付ければ、タマリュウよりもさらにメンテナンスの手間がかからず、長期間にわたってその姿を維持しやすいというメリットがあります。しかし、逆に言えば、グランドカバーとして地面を覆うまでには、タマリュウよりも長い時間が必要になるということです。

以下の表で、3つの植物の特徴を比較します。

項目 リュウノヒゲ(原種) タマリュウ ヒメリュウ
草丈 10~30cm 5~10cm 3~5cm
葉の印象 長く、ややまばら 短く、密 さらに短く、非常に密
成長スピード 速い 普通 遅い
主な用途 下草、自然風の庭 グランドカバー、目地 盆栽、精緻なグランドカバー
価格 安価 標準 高価

これらのことから、広い面積を効率よく覆いたい場合はタマリュウが、コストと時間をかけてでも、より緻密で上質な景観を求めるのであればヒメリュウが適していると考えられます。それぞれの特性を理解し、用途や予算に応じて選ぶことが大切です。

「タマリュウを植えてはいけない」は誤解?正しい育て方

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ポイント

  • 失敗しないための植え付け時期
  • 駐車場の植え方で気をつけること
  • 最適な植え方の間隔はどのくらい?
  • 基本的な植え方とお手入れ方法
  • 適切な植え替え時期と増やし方
  • タマリュウを植えてはいけない場合のまとめ

失敗しないための植え付け時期

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タマリュウの植え付けを成功させ、その後の成長をスムーズにするためには、適切な時期を選ぶことが非常に大切です。植え付けに適した時期を逃すと、うまく根付かずに枯れてしまうリスクが高まります。

タマリュウの植え付けに最も適しているのは、春の3月~5月と、秋の9月~11月です。これらの時期は気候が穏やかで、タマリュウの生育期にあたるため、植え付けによる株へのストレスが少なく、新しい環境に根付きやすいのです。春に植えれば夏に向けて、秋に植えれば冬を越して翌春から本格的に成長を始めます。

逆に、避けるべきなのは真夏(7月~8月)と真冬(12月~2月)です。真夏は気温が高く、土が乾燥しやすいため、植え付けたばかりのタマリュウは水切れを起こしやすく、枯れる可能性が高くなります。どうしてもこの時期に植える場合は、水やりを徹底し、土が乾かないように細心の注意を払う必要があります。

一方、真冬は気温が低く、タマリュウの生育がほとんど止まる休眠期にあたります。この時期に植えても根の活動が鈍いため、うまく活着せずに寒さで傷んでしまうことがあります。

以上の点を踏まえると、ガーデニングの計画を立てる際は、春か秋の気候の良い時期にタマリュウの植え付け作業を行えるよう、スケジュールを調整することが失敗しないための第一歩と言えます。

駐車場の植え方で気をつけること

駐車場のコンクリート目地にタマリュウを植えるのは、無機質な空間に緑を加えてくれる人気の方法です。しかし、いくつかの点に注意しないと、期待通りに育たなかったり、後々の管理に手間がかかったりすることがあります。

まず最も重要なのは、植える場所の選定です。前述の通りタマリュウは踏みつけに弱いため、日常的にタイヤが乗る場所や、人が頻繁に通る通路部分の目地に植えるのは避けるべきです。そうした場所では生育不良になったり、完全に枯れてしまったりします。タイヤの軌道から外れた目地や、車の乗り降りにあまり使わない部分を選んで植え付けるのが基本です。

次に、土の深さも確認が必要です。目地部分の土が浅すぎると、根が十分に張れず、特に夏場は乾燥しやすくなります。少なくとも10cm以上の深さを確保できるのが理想です。もし浅い場合は、少し土を掘り下げて、水はけと水持ちの良い培養土を補充してから植え付けると良いでしょう。

また、成長して盛り上がってくることも想定しておく必要があります。数年経つと目地からこんもりと盛り上がり、見栄えが悪くなったり、つまずきの原因になったりすることがあります。そうなった場合は、年に一度、春先などに芝刈り機やハサミで短く刈り込んで高さをリセットしてあげると、新芽が吹いて再びきれいな状態を保つことができます。

これらの注意点を理解し、適切な場所に植えて適宜メンテナンスを行えば、タマリュウは駐車場の景観を長期にわたって豊かにしてくれるでしょう。

最適な植え方の間隔はどのくらい?

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タマリュウを植える際、どのくらいの間隔で植えるかは、コストと完成までの期間に直結する重要なポイントです。植え方には主に「ポット苗」を等間隔で植える方法と、「マット」を敷き詰める方法の2つがあります。

ポット苗を植える場合の間隔

一般的に流通している7.5cmポットの苗を植える場合、10cm~15cm程度の間隔をあけて植え付けるのが標準的です。この間隔で植えると、おおよそ1年~2年でタマリュウが広がり、隙間の土が見えなくなるくらいに密なグランドカバーが完成します。1平方メートルあたりに換算すると、15cm間隔で約44ポット、10cm間隔で約100ポットが必要になります。

間隔を狭めれば早く緑の絨毯になりますが、その分多くの苗が必要になり初期費用は高くなります。逆に間隔を広げればコストは抑えられますが、完成までに時間がかかり、その間は雑草が生えやすいというデメリットがあります。予算と、いつまでに完成させたいかを考えて間隔を決めると良いでしょう。

マットを敷き詰める場合

「すぐにでも一面を緑にしたい」という場合は、シート状にタマリュウが栽培された「マットタイプ」がおすすめです。マットを地面に敷き詰めるだけで、植え付けたその日から完成された景観を楽しむことができます。新築の外構をすぐに仕上げたい場合や、雑草対策を急ぎたい場合に特に有効です。

ただし、ポット苗を間隔をあけて植える方法に比べて、単位面積あたりのコストは数倍高くなることが一般的です。手間と時間を取るか、コストをかけるか、ご自身の希望に合わせて最適な方法を選びましょう。

基本的な植え方とお手入れ方法

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タマリュウは丈夫で育てやすい植物ですが、基本的な植え方と、その後のちょっとしたお手入れのコツを押さえておくことで、より健康で美しい状態を長く保つことができます。

基本的な植え方

  1. 場所の準備:
    植える場所の雑草を丁寧に取り除き、土を軽く耕しておきます。水はけが悪ければ腐葉土などを混ぜて土壌を改良しておくと、その後の生育が良くなります。
  2. 穴を掘る:
    ポット苗がすっぽり収まるくらいの深さと幅の穴を掘ります。
  3. 苗を植える:
    ポットから苗を優しく取り出し、穴に入れます。このとき、根が地面から露出しないように、株元が地面の高さと同じか、少し低くなるように調整し、周りの土を寄せて軽く押さえます。
  4. 水やり:
    植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えます。これにより、根と土が密着し、活着しやすくなります。

植え付け後のお手入れ

  • 水やり:
    根がしっかりと土に付くまでの約1ヶ月間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。根付いた後は、基本的に降雨に任せて大丈夫ですが、乾燥が続く夏場は様子を見て水やりをします。
  • 肥料:
    植え付け時に元肥として緩効性肥料を土に混ぜていれば、その後の追肥はほとんど必要ありません。葉の色が悪くなるなど、生育が思わしくない場合に、春や秋に油かすなどを少量与える程度で十分です。
  • 雑草処理:
    タマリュウが密に広がるまでは、隙間から雑草が生えてきます。雑草が小さいうちにこまめに抜くことが、景観を美しく保つ最大のコツです。
  • 刈り込み:
    必須ではありませんが、年に1回、春先(3月頃)に2~3cmの高さを残して刈り込むと、古い葉が取り除かれて新しいきれいな芽が吹き、美しい緑を維持できます。また、蒸れを防ぎ、病気の予防にも繋がります。

これらの基本的な管理を行えば、タマリュウは手間をかけずに、あなたの庭を彩ってくれるでしょう。

適切な植え替え時期と増やし方

タマリュウが部分的に枯れてしまった際の補修や、他の場所にも植栽範囲を広げたいと考えたとき、株分けによって簡単に増やすことができます。この株分け作業は、植え替えと同じ要領で行い、適切な時期を選ぶことが成功の鍵となります。

植え替えや株分けに最も適した時期は、植え付けと同様に、生育期である春の3月~5月と秋の9月~11月です。気候が穏やかなこの時期は、株への負担が少なく、作業後に新しい場所で根付きやすくなります。

株分けによる増やし方は非常に簡単です。

  1. 株を掘り起こす: まず、元気よく茂っている部分のタマリュウを、スコップで根を傷つけないように注意しながら掘り上げます。
  2. 土を落とす: 掘り上げた株の根に付いている土を、手で優しくほぐし落とします。固まっている場合は、水で軽く洗い流しても構いません。
  3. 株を分ける: 土を落とした株を、手や清潔なハサミを使って適当な大きさに分割します。一つの塊に数芽(芽の単位)が含まれるように分けるのが目安です。無理に細かくしすぎる必要はありません。
  4. 植え付ける: 分けた株を、増やしたい場所に植え付けます。植え方の手順は、通常の苗を植える場合と同じです。根が隠れるように土をかぶせ、最後にたっぷりと水を与えます。

この方法で、購入した苗がある程度育った後に株分けを行えば、初期費用を抑えながら徐々に緑化範囲を広げていくことが可能です。また、補修用の苗をいくつかポットで育てておくと、万が一一部が枯れた際にもすぐに対応できて便利です。

タマリュウを植えてはいけない理由のまとめ

この記事では、「タマリュウを植えてはいけない」と言われる理由から、後悔しないための正しい知識や育て方までを詳しく解説してきました。全ての情報を踏まえた上で、どのような場合にタマリュウを植えるのが適していないのか、最後に要点を整理します。

  • タマリュウは常緑で管理が楽な反面、踏圧に弱い性質を持つ
  • 子供やペットが頻繁に遊ぶ庭の全面緑化には向かない
  • 踏みつけが続くと生育不良や枯れの原因となる
  • 人が歩く場所には飛び石などを設置する工夫が必要
  • 生命力が強く、想定以上に増えすぎることがある
  • 数年経つと根が密生し、地面が盛り上がることがある
  • 増えすぎると個人の手での管理や撤去が困難になる場合がある
  • 植え付け時に根止めをするなど、広がる範囲の計画が大切
  • 基本的には丈夫だが、植え付け直後の水不足では枯れやすい
  • 真夏や真冬の植え付けは失敗のリスクが高い
  • 駐車場の目地に植える際はタイヤが乗らない場所を選ぶ
  • 芝生とは特性が異なり、完全な代替品とは考えない方が良い
  • 「観賞用」のローメンテナンスなグランドカバーと位置づけるのが適切
  • 和風のイメージが強いため、洋風の庭ではデザインの工夫が求められる
  • これらのデメリットや注意点を許容できない場合は、タマリュウ以外の植物を検討した方が良い
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過去に植物を枯らした経験から「もう失敗したくない…」と思い、信頼できる育て方の情報だけをまとめています。一緒にグリーンライフを楽しみましょう!

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